キウイの雄花が夏日により急速に開花。雌花の開花に合う異例の年となりました。
キウイの雄花と雌花は開花が合わない品種が多く、雄花と雌花の組合せによっては毎年開花が合わないため、受粉に雄花の冷凍保存。開花直前の雄花を利用して無理やり授粉させるなどの作業が必要となります。
しかし、本年(2025年)はここ数日の夏日により雄花の開花が急速に早まり、雌花の開花中に多くの雄花が開花する異例の年となりました。
当園のキウイフルーツ(ゴールデン)の雌花は満開状態。例年であれば、雌花の満開過ぎくらいに雄花がようやく数輪が開花するか開花直前という状態です。
しかし、本年に至っては雌花が満開状態で雄花が5分咲き程。一昨日までは開花しそうな蕾が数輪程度の状態でしたがこの夏日の影響で一気に開花しました。これほど急に開花する経験は初めてのことです。
単純に気温が高い日が続いただけではこのような状態にはならないため、雄花の開花直前の非常に良いタイミングに気温上昇が重なったということでしょうか。
何れにせよ苦労せず、自然受粉でも結実が期待できる年となりました。
といっても、念のためある程度は開花した雄花を使用して授粉も行いますが楽な年となります。
このような年は非常に稀であるため、昨年冷凍した雄花は未使用で廃棄し、来年に向けて新たに今年の雄花を冷凍保存を行います。
今後、更に温暖化が進むと、本来は開花が合わない組み合わせてあっても開花が重なる年が発生するのかもしれませんね。
温暖化により本業の梨の生産にも影響が出ているだけに、心配な話です。
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