空梅雨となった年はハダニ類の発生に厳重警戒が必要です。
梅雨は雨天が多いため気温が高くても雨によりハダニ類の繁殖がスピードが減少します。しかし、雨天が少ない空梅雨で気温が高いと、ハダニ類の繁殖力が高まり大量発生する原因となるため厳重警戒が必要となります。
果樹や植物の害虫であるハダニ類は、高温で乾燥した状態が繁殖スピードが早いという特徴があります。このため、梅雨明けした夏場の高温と乾燥した日が続くと大量発生し易くなります。
しかし、梅雨に雨が降らない空梅雨となり、更に気温30℃を超える真夏日がつづくと梅雨時期であっても繁殖スピードが早くなり、梅雨時期だけでなくその後の梅雨明け後の夏場も大量発生リスクが大きい状態となります。
難害虫であるハダニ類は、被害が確認できるほど大量発生すると果樹に与える影響は大きく、また駆除も難しくなります。
ハダニ類の防除は計画的に行うだけでなく、天候等の環境の変化に合わせた柔軟な変更が必要となります。
また、発生したハダニ類が駆除の難しいナミハダニの場合には、翌年から天敵(カブリダニ)の活用を意識した防除方法への変更の検討。
ナミハダニの駆除効果の高い農薬の変更や、殺ダニ剤に有機リン系殺虫剤や気門封鎖剤を混用する防除方法が有効です。
まだ7月となったばかりですが、本年の暑さは異常。ハダニ類に対する厳重警戒の日が続きそうです。
ハダニ類の薬剤防除については、
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> 殺ダニ剤の薬剤効果
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> ナミハダニの農薬による駆除
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