梨の秋季防除が終了。落葉は幸水で3割、豊水が1割と例年より遅い傾向にあります。
黒星病の越冬菌対策としての秋季防除が終了しました。
果樹園の落葉状況は例年よりかなり遅く、秋季防除を終えた幸水梨でも3割程度。豊水梨では1割程度でした。
既に防除作業を終えてしまった後ですが、最後の防除は後10日程度遅い方が効果が高かったと思われます。
梨の秋季防除は来年の黒星病対策に重要な作業。
果樹園のある北陸の天気は、毎年11月になると天候が崩れることが多く、実施したいときに防除が出来ないことも多々あります。
そのため、多少時期が早いと思いながらも当初の予定を変更することなく防除を実施しました。
梨の落葉時期が遅れることは、梨の芽(鱗片)に感染する時期が遅くまで続くということ。
薬剤の残効期間を後2週間~20日程度と考え、それまでに大方の落葉が完了することを期待したいところです。
しかし、本年は落葉の完了することはかなり難しく感じます。
秋季防除の結果は、来春の芽が膨らむりんぽう脱落期まで結果が判らないため、来春になって防除が失敗して後悔しないことを祈るばかりです。
秋季防除をまだ終えていない果樹園では、今年は例年より遅めに実施した方が安心かもしれません。参考まで。
秋季防除詳しくは、
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