梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

苦土石灰は酸性土壌の中和とマグネシウムを補給し、緩やかに効果がでるため失敗し難いのがメリットです。


苦土石灰の使用
 春になり果樹園に苦土石灰を使用しました。
 石灰は酸性土壌の中和のためと多くの方が思われていますが、主成分のカルシウムはそれ自体が果樹等の重要な肥料分です。また、石灰肥料の中でも苦土石灰は苦土(マグネシウム)を補給し、葉を緑色に。マグネシウム欠乏による葉の黄化を予防します。

 石灰の重要な役割である酸性土壌中和の効果は、消石灰の方が早く効き、高い効果を示します。
 土壌の酸性度は、土壌酸度計でも測定することが出来るため可視化することが可能です。
 それに対して苦土石灰の苦土・マグネシウムは効果が判り難いため軽視されがちです。しかし、本職の梨農家から見るととても重要や養分です。


 一般的に梨の品種の違いは実が違う程度思っているかも知れませんが、本職から見ると木の形から育ち、葉まで違いがあります。その中で同じ品種でも、土壌の良し悪しで葉の緑の濃さや厚みに差が出ます。
 同じ梨農家の果樹園を回ると、やはりその差を感じることがあります。
 経験談となりますが、基本的に堆肥などの有機質を増やすと葉の色が良くなることが多いです。そこに苦土・マグネシウムが、直接大きな作用を及ぼすものではありません。しかし、十分に苦土・マグネシウムがないと有機質を増やしても葉の改善効果を得難いということを感じています。


 苦土石灰にすると消石灰より使用量は増えます。
 しかし、価格は苦土石灰の方が安価なためコスト的には大差ありません。使用量が植える分、労力が増えますが、むしろデメリットは労力のみ。
 石灰肥料の体積が増えることで効果の斑が減り、また緩やかに聞くことで作物への害も少ない。
 苦土石灰は、実は優れたカルシウム肥料なのです。

酸性土壌の測定方法については、
園芸栽培ナビ > 園芸の栽培方法(準備編)
土壌ph測定器によるph測定と調整方法


石灰肥料については、
果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方) > 農業の土づくり
土壌改良1(石灰の使用)