梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の消毒時期となり春の防除作業を行いました。

梨の消毒
 梨の花の芽が膨らみ、スピードスプレーを使用した防除作業を行いました。防除作業は、用いる薬剤や果樹園内での状況(害虫や病気)により作業開始時期が変わります。
 当果樹園では、梨の休眠期(目が膨らむ前)の防除が重要となるカイガラムシ類の被害が少ないため、防除開始時期が遅い果樹園です。

 3月下旬、晩生品種の花芽が膨らみ出したため消毒(農薬散布)作業を開始しました。
 梨の消毒の最大の目的は、黒星病対策。次いで害虫やその他の病気対策です。但し、難害虫であるハダニ類やカイガラムシ類が多発している果樹園では、梨の木の休眠期(目が膨らむ前)から防除を開始します。
 当園があるのは北陸の為、ハダニ類・カイガラムシ類が活発に活動するもっと南の地域では休眠期から防除を開始しています。
 梨の消毒作業では、主にカビを原因とする黒星病の対策が重要。
 黒星病はカビのため、低温で湿度が高いと繁殖が早い病気です。また、徐々に各種薬剤に対する抵抗力を得ているため、梨農家にとって最大の悩みの一つです。
 しかし、新たな薬剤が販売されその対策は鼬ごっこ。経営が絡む梨農家にとって問題は新たな薬剤が高価であり、安価な古い薬剤の効果が低下することでコストが右肩上がりの状況となっていることです。
 本年は、各種薬剤が物価高の影響で軒並み値上がり状態。
 更にこれまで安価に提供されていたスミチオン等の殺虫剤の製造終了など、コスト高となる状況ばかりです。
 生産コストを抑えるため、薬剤防除作業では最大限の効果を得るため薬剤選択と防除作業を慎重に行うことが求められています。
 古い薬剤であっても安価であれば耐性菌リスクを踏まえて検討し、耐性菌による効果低下がないのであれば積極的に用いてコスト管理と、薬剤効果を得られるような工夫が必要です。
 コスト高による影響により販売価格が高くなっても買ってくれるお客さんがその価格を納得するかは別問題である為、生産者兼販売者である管理人としては本当に頭の痛い問題です。
 しかし、美味しい梨を作らないと話にならないため本年も消毒作業を始め各種作業を頑張りたいと思います。
梨の防除作業については、
果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方)