芯腐れ症に効果がある薬剤にカナメフロアブルを追加。防除価に関する試験データの公表が待たれます。
主に幸水梨の生産農家を悩ませる芯腐れ症。症状は内部から腐敗するため外観では発見出来ないため、販売後のクレームになるなど製品の品質に大きくかかわる症状です。
芯腐れ症に効果が期待できる薬剤として、新たにカナメフロアブルを追加しました。
芯腐れ症の防除期間は4月の開花時期から5月の幼果期まで。
現行の防除体系では、黒星病や薬害との兼ね合いもあり予防薬ではチウラム剤であるチオノックフロアブル(トレノックフロアブル)に偏った防除体系となっています。
チウラム剤は黒星病、芯腐れ症に程々の効果があり、耐性菌リスクも小さく使い勝手の良い薬剤です。
しかし、黒星病、芯腐れ症の防除効果としては十分ではなく、これを補完する他の薬剤を組み合わせた体系が必要です。
カナメフロアブルは黒星病に高い防除効果を示すSDHI剤。更に薬害の心配がある幼果期にも使用できる薬剤です。
芯腐れ症防除としては、試験データなど客観的に示すデータの公表がないものの、原因である胴枯れ病に効果があるとされています。
試験した結果、防除効果が低かったファンタジスタ顆粒水和剤の例もあるため過信することは出来ません。しかし、薬害が心配される4月から5月の黒星病と芯腐れ症の防除において、カナメフロアブルは大きく期待されます。
カナメフロアブルの効果が確信できるよう、試験データーの公表等が待ち遠しいですね。