梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

スクレアフロアブルを初使用。フロアブル剤ですが溶け残りに注意が必要です。


 新規農薬であるスクレアフロアブルを初使用しました。

 薬液が白色でありながら容器も白色のため、目盛りによる使用量が判断できなかったため、農薬の計量に初めて計量カップを使用。

 開封前にかなり容器を振っても固形物が残り、スピードスプレーヤーの撹拌性能では溶け残りが発生しました。


梨の黒星病にスクレアフロアブルがDMI剤のスコア顆粒水和剤に引けをとらない強力な防除価

 梨の黒星病に対する防除の難しさが年々増し、本年2017年は管理人の地域でかなりの被害を出し、本業の梨農家にとって頭の痛い問題です。

 さて、2015年の10月に住友化学が新規農薬登録を取得したスクレアフロアブルが開花期に使用できる上、条件によってスコア顆粒水和剤と同等の高い防除価を示すデータがあり今後の黒星病防除への活用が期待されます。


黒星病の治療薬となる薬剤を纏めました。梨の薬剤紹介ですが他の植物でも参考になるはずです。

 黒星病の防除における薬剤には予防剤と治療剤があり、治療剤には黒星病の胞子が発芽した後でも殺菌する効果があります。

 しかし、薬剤名称のみでは予防剤と治療剤の判断は難しく、治療効果における防除価(効果の強さ)も異なることから本職でもわかりにくいため纏めてみました。