梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

お盆の時期に収穫が見込める新品種「蒼月(そうげつ)」が極早生品種として期待されます。

夏しずく
(写真:蒼月の片親となっている夏しずく)
 梨の主力品種で早生品種である幸水はの収穫時期は8月中旬頃からです。
 しかし、梨の需要は8月中旬のお盆頃に多く、直売では梨の熟すのが間に合わないため例年不足します。
 新たに取り扱いか開始される新品種の「蒼月(そうげつ)」は、極早生品種として早生品種の幸水より14日程収穫早く、梨が不足となる8月中旬での十分な量の収穫が期待できます。

梨の収穫を開始。猛暑と少雨な過酷な年となり小粒傾向ですが味の出来栄えは上々です。

梨の収穫
 2025年の梨の収穫を開始。連日の猛暑と少雨による影響が心配されましたが、幸いにも当園の早生品種には高温によるヤケや煮え果の発生もなく無事収穫を開始することが出来ました。
 収穫始めは最盛期と比べ味は一段落ちますが、収穫できる品種が多く色々な味わいを楽しむことが出来ます。
 当園では、愛甘水、長寿、幸水、夏しずくの4種の収穫を開始しました。

ハダニ類を早く見つけるには果樹園の外周で樹冠内部を確認すると発生初期から発見することことができます。

ハダニ類の発生した枝
 7月上旬から夏日・猛暑日が続くと、高温を好むハダニ類の発生に注意が必要です。
 ハダニ類は大量発生して密度が高くなると、果樹等の被害を与えるだけでなく駆除自体が難しくなる厄介な害虫です。価格も高い殺ダニ剤を効果的に用いるためには、ハダニ類の分布傾向を意識し発生初期を見極めて適切に使用することが重要です。

抜けない杭や支柱を抜く方法では三脚とチェーンブロックによる吊り上げが効果的です。

抜けない杭や支柱を抜く方法
 深く埋められて手の力ではビクともしない杭や支柱は、手やハンマーを使用して揺さぶる。長い支柱を根元付近に横(直角)方向に別の支柱を取り付けて梃の原理の抜くなどの方法があります。
 しかし、それでも抜けない。または、抜くのに非常に時間がかかる時には三脚を設置してチェンーブロックにより吊り上げることで短時間で抜くことが出来ます。