梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

手押し肥料散布機で苦土石灰の散布。1時間当たり200kg程度の石灰をほぼ均一に撒くことができます。

手押し肥料散布機
 春の肥料散布に先駆け、土壌中和とカルシウム、マグネシウム分の補給のために苦土石灰の散布を行いました。
 苦土石灰を含む肥料散布では肥料の偏り斑や玉が出来ずに均一に散布することが重要です。斑やなどを予防するには手撒きでは寧に撒くか、散布機を使用すると防ぐことが出来ます。

10年に1度レベルの高温で花芽が急成長。梨の開花が4日程度早くなりそうです。

10年に1度の高温による果樹の影響
 3月下旬に発生した数日の夏日のような気温上昇により、開花が遅れ気味であった果樹園の花芽が急成長。予定では蕾が膨らみりんぽう脱落期となる頃ですが、果樹園の梨の花芽が一気に伸び始めました。
 昨日から再び気温が低下したことで花芽の成長は一旦は鈍化するでしょう。しかし、それでも開花は当初予定より4日程度は早くなる見込みです。
 開花前後の重要な防除作業のタイミングが注意が必要です。

新年 あけましておめでとうございます。

 2025年、新年あけましておめでとうございます。
 旧年は「果樹栽培ナビ」「園芸栽培ナビ」「農業機械メンテナンスナビ」「果樹栽培ナビ ブログ」をご訪問いただき、ありがとうございました。
 本年は猶予期間があるもののインボイス制度が始まり、中小規模農家にとって販売し辛い懸念が増えました。
 経営の面では肥料・燃料その他資材だけでなく、農業機械など設備の高騰が深刻であり、機械の買替には数年前と比較して驚くほど値上がりしました。
 あと数年もすればこれまで長きに渡って放置されすでに深刻となった農業者の高齢化も重なり、日本の農業生産はこれまでにない勢いで衰退するように感じてなりません。

 年始早々明るい展望が余りもてない状況に情けなくありますが、日々の農業を楽しみ、良き農産物をお届けるよう今年もがんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

秋季防除のために除去した不要な徒長枝を燃やして処分しました。


 高く伸びる徒長枝は、秋季防除の薬剤がかかり難く黒星病が越冬し易い箇所です。このため、秋季防除前や期間中に不要な徒長枝を除去すると、落葉前の葉が着いた状態で除去することが出来ます。
 葉が着いた状態で園外に運び出した徒長枝を焼却により処分しました。

早生品種のミカンを収穫。高温による影響で北陸も年々甘いミカンが収穫できるようになりました。


 梨の果樹園の隅で趣味栽培している早生品種のミカンの収穫を行いました。
 早生品種のミカンは1本ながら、約200個程度のミカンを収穫することができました。一昔前まで北陸ではミカンを育てても適地ではなく酸っぱいものしか収穫できないと認識されていました。しかし、近年は市販されている程度の甘みを持った美味しいミカンを収穫することが出来ます。