梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

秋季防除のために除去した不要な徒長枝を燃やして処分しました。


 高く伸びる徒長枝は、秋季防除の薬剤がかかり難く黒星病が越冬し易い箇所です。このため、秋季防除前や期間中に不要な徒長枝を除去すると、落葉前の葉が着いた状態で除去することが出来ます。
 葉が着いた状態で園外に運び出した徒長枝を焼却により処分しました。

早生品種のミカンを収穫。高温による影響で北陸も年々甘いミカンが収穫できるようになりました。


 梨の果樹園の隅で趣味栽培している早生品種のミカンの収穫を行いました。
 早生品種のミカンは1本ながら、約200個程度のミカンを収穫することができました。一昔前まで北陸ではミカンを育てても適地ではなく酸っぱいものしか収穫できないと認識されていました。しかし、近年は市販されている程度の甘みを持った美味しいミカンを収穫することが出来ます。

黒星病は芽基部りん片生組織内部に侵入して越冬するため、感染し易くなる10月から11月の秋季防除が重要です。

黒星病の越冬
 黒星病が越冬する主な場所は、感染した葉が落葉して地上に残るもの。落葉前の感染した葉等から降雨により芽基部りん片生組織に侵入するものがあります。
 特に後者の芽基部りん片生組織での越冬は、翌年に第一次伝染源として重大な感染源となります。

幸水梨が最盛期。人気があり広く栽培され流通量が多い赤ナシの代表新種です。


 梨の収穫が繁忙期を迎え、早生品種から当園主力品種である幸水梨の最盛期を迎えました。
 幸水梨は全国で広く栽培され生産量は全体の約40%にもなる代表品種です。
 また、その特徴として果汁が多く、酸味がほぼないことからその甘味を感じやすいため人気ある品種です。

カメムシ対策によりハダニ被害のリスクが増大。猛暑と天敵減少によるハダニの大発生に注意が必要です。

 2024年はカメムシ類が全国で大量発生。
 その対策としてカメムシに有効な殺虫剤による薬剤防除が多く行われています。
 このカメムシ対策に用いられる殺虫剤により、ハダニ類の天敵であるカブリダニ類などの土着天敵が減少。また、日々の高温・猛暑によりハダニ類の活動が活発となり、ハダニの大量発生の懸念が増大しています。