梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の芯腐れ症防除の反省点と翌年の防除方針 2017年版

 2017年の幸水梨の収穫では、梨の芯腐れ症が何点か発見されました。

 本年の芯腐れ症防除では、例年チオノックフロアブル(トレノックフロアブル)とデランフロアブルを用いるところ、

 デランフロアブルは黒星病の効果が低いことから、チオノックフロアブル(トレノックフロアブル)とファンタジスタ顆粒水和剤を用いました。

 結果として、芯腐れ症についての防除効果は特別悪くはないものの、ファンタジスタ顆粒水和剤の防除価がさほど高くないのでは?という感触。

 防除体系について要改善が必要と思われる感触でした。


新高梨の収穫時期。取り遅れると尻の部分が割れて腐敗するため注意が必要です。


 晩生品種の新高梨は、収穫適期を過ぎるとていあ部(尻)に割れが発生する品種です。

 割れると生傷となることから、割れの箇所から腐敗してしまいます。

 実った状態を確認し、割れ兆しがある。

 既に割れた果実がある場合は、取り遅れないように収穫が必要です。


あきづき梨の収穫適期は、全体に黄褐色でお尻の部分に緑色のリングが残っている状態です。

 当果樹園でもあきづき梨の収穫をようやく開始しました。

 世間では1週間程前から市販されていますが、自分の目から見ると果実の成熟が不十分に見えます。

 あきづき梨は、果実が緑から黄色に変わった状態では収穫にはまだ早く、

 黄褐色でお尻(ていあ部)に緑色のリングが残っている状態が最適です。


あきづき梨のサンプル収穫を実施。市場に出ていますがまだ早い印象を受けます。

 管理人の地域におけるあきづき梨の収穫時期は9月下旬。

 市場にはすでに地物のあきづき梨が出回り、店頭でも販売されています。

 しかし、本年の梨の成熟状況は決して例年に比べて早い訳ではないため、サンプル収穫をした結果はまだ未熟さを感じせられます。