梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

落ち葉と土を耕すと、土壌改良効果や有機分補給によるメリットとがある一方、少なからず弊害があることにも注意が必要です。

 梨の果樹が落葉を終え、地上には大量の落ち葉が積もったことからトラクターを使用して土との撹拌を行いました。

 梨の果樹園内での落ち葉処理の主目的は、黒星病の越冬菌対策です。

 単純に落葉と土を耕すだけでも少なからず越冬菌対策を得ることができます。

 この他、土壌に有機分を補給することで土が硬くなることの予防。

 ミミズ等の餌を供給することになり、各種メリットを期待することが出来ます。


マネージDFの明治販売分が廃盤(終了)。北興化学のJAを通じた販売のみとなります。

 Meiji Seika ファルマ株式会社(以下、明治)より販売されている「イミベンコナゾール」を主成分とするマネージドライフロアブル。

 残念ながら明治での取扱が終了(メーカー廃盤?)により、入手方法はJAを通じた販売のみとなるようです。


梨の芯腐れ症防除の反省点と翌年の防除方針 2017年版

 2017年の幸水梨の収穫では、梨の芯腐れ症が何点か発見されました。

 本年の芯腐れ症防除では、例年チオノックフロアブル(トレノックフロアブル)とデランフロアブルを用いるところ、

 デランフロアブルは黒星病の効果が低いことから、チオノックフロアブル(トレノックフロアブル)とファンタジスタ顆粒水和剤を用いました。

 結果として、芯腐れ症についての防除効果は特別悪くはないものの、ファンタジスタ顆粒水和剤の防除価がさほど高くないのでは?という感触。

 防除体系について要改善が必要と思われる感触でした。


新高梨の収穫時期。取り遅れると尻の部分が割れて腐敗するため注意が必要です。


 晩生品種の新高梨は、収穫適期を過ぎるとていあ部(尻)に割れが発生する品種です。

 割れると生傷となることから、割れの箇所から腐敗してしまいます。

 実った状態を確認し、割れ兆しがある。

 既に割れた果実がある場合は、取り遅れないように収穫が必要です。