梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

てきらい(摘蕾)とは、蕾の内に不要な花を摘み取り開花の養分を節約し、新芽の春先の成長を大きく促します。


 梨の花芽が伸びて蕾も膨ら出したことから摘蕾シーズンとなりました。
 摘蕾が効果的な時期は短いことから、果樹の本数が多い本業では、如何にスピーディー不要となる蕾(花芽)を摘み取るかが重要となります。
 特に明らかに不要な花芽となる枝の先端部分は、残る葉芽・花芽の成長に大きく影響する効果的な箇所であるため迅速に摘み取る作業が必要となります。

芽出しの肥料として高度化成を使用。最大限の肥効を発揮するため直にトラクターによる土壌撹拌を行いました。


 春になり果樹も目覚め、日々花芽・蕾が膨らんでいます。
 先日(2週間前)に散布した苦土石灰が土に馴染んだことから、高度化成肥料を散布しました。
 また、散布後には養分の気化によるロスを抑えるため、トラクターを用いた土壌撹拌を行いました。


トラクターのタイヤがスローパンク(ゆっくりと空気が抜ける)ため、バルブコアの交換を行いました。

タイヤのバルブコアの交換
 春のトラクターのメンテナンスに合わせ、タイヤから数週間から1か月かけて徐々に空気がぬけるスローパンクの修理にバルブコアの交換を行いました。
 スローパンクでは使用の都度空気を補充することで作業に問題がありませんが、毎回補充する手間が大きい。
 長期に使用しない時に空気圧が下がってタイヤが変形(潰れる)すると、タイヤのひび割れが発生するなど損傷の原因となります。

芽が膨らみりんぽう期となったことから春の防除を開始しました。


 春となり葉芽、花芽が膨らむと本格的な春の防除が開始となりました。
 芽を覆う表皮はりんぽうと呼ばれ、ここは梨の大敵である黒星病菌の越冬箇所でもあります。
 このため、芽が膨らみりんぽうが外れる(りんぽう脱落期)は黒星病の防除にとってとても重要な時期となります。

スピードスプレーヤーの春の整備を実施。動噴テスト及び注油等の点検を行い使用準備ができました。

スピードスプレーヤーの整備  春となり凍結の心配もなくなったことから、スピードスプレーに通水を行っての動噴やその他の稼働テスト。注油などの整備を行いました。
 スピードスプレーヤーは果樹にとって最も活用する農業機械であり、過酷な環境で使用することからグリス等の防錆をしっかりと行いました。