梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の秋季防除。本年より落ち葉処理に草刈機による粉砕処理を活用します。


 梨の主力品種の収穫を終え、当園で残すのは新興梨のみとなりました。
 先に収穫を終えた幸水梨では既に落葉がすすみ、黒星病の越冬箇所となる芽基の鱗片生組織は黒星病の感受性が高い露出芽が目立つようにったことから、薬剤による秋季防除を開始しました。
 本年から落葉処理の新たな方法として、草刈機による粉砕処理を活用します。

アカリタッチ乳剤にハダニ類の殺卵効果あり。殺卵効果が確認されたことで更なる活用の期待されます。

 アカリタッチ乳剤はハダニ類の殺虫剤の中でも抵抗性の獲得の心配が少ない気門封鎖剤。
 殺ダニ剤がどれも高額でありながら安価。
 主成分が食品添加物であるため安心して使用することができる殺ダニ剤です。
 これまで製品説明に殺卵効果がないとという点で使う局面が限られていました。しかし、試験データにおいて殺卵効果が確認されたことから、より使い易くなりました。

果樹栽培で下草を残すことで土着天敵が繁殖しますが、実際に行うと課題が多い対策です。

 果樹栽培で何も考えずに除草を行わずに下草を残してみると、様々な雑草がはえるため成長が早く丈が長い草が果樹棚等にすぐに到達し大きな障害になります。
 更にハダニは別として他の害虫防除の障害となるなど影響は様々です。
 下草を残す草生管理を取り組むには事前準備や、代替えとなる対策の検討が必要となります。

果樹のハダニ類防除を紹介。天敵カブリダニの活用と薬剤抵抗性を意識した薬剤防除が重要。


 ハダニ類は一度多発発生すると被害が大きく、また、薬剤を使用した防除(駆除)でも難しく難害虫です。
 また、殺虫剤(化学合成殺ダニ剤)に対して薬剤抵抗性の発達し易いため、持続可能な農業にとっても難題です。