梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

ようやく梅雨明け。北陸は記録的な日照不足となり、果実の成育に不安が残ります。

 長い梅雨となった7月の北陸は記録的な日照不足となり、
 ・富山 51.1時間(平年147.1時間) 観測史上最少 
 ・金沢 69.5時間(平年158.9時間) 過去2番目の少なさかも
 ・福井 61.6時間(平年149.9時間) 過去2番目の少なさ
 ・新潟 75.3時間(平年160.1時間) 過去2番目の少なさ
 日照不足による栽培する梨の甘味(糖度)が充分にのるかが心配されます。

果樹園にカミキリムシが飛来。大切な果樹に産卵されないよう成虫の駆除に注意が必要です。

 今年もカミキリムシが飛来する時期となりました。カミキリムシは成虫よりも産卵により幼虫による果樹への食害が深刻な害虫です。
 見つけたら直に駆除を。薬剤による駆除では、カミキリムシは生命力が強いため薬剤選択により効果的に使用することが重要です。

自走式草刈機オートモアの使用を開始。20年以上経過した古い機種ですが動作に問題なく動きました。


 梅雨の草刈りシーズンを控え、自走式草刈機のオートモアを始動しました。

 20年以上使用している我が家のオートモアは、既にかなりガタがきています。しかし、これまでの整備のお蔭で今年も問題なく動作して使用することが出来そうです。

フロアブル等の液状農薬の希釈では、容器を振った後の堆積の膨張に注意が必要です。


 高倍率の農薬を使用する際、容器の内容量を使い切らずに半端な量を計量して使用することがあります。
 農薬を計量する際には、濃度によるムラを防止するため粉状のものは秤により重量にて正確に計量を行います。
 しかし、フロアブルを始めとする液状の農薬では、薬剤の沈殿や分離によるムラ。容器を振って混ぜることで、空気を含むことで体積1割から2割程度膨張することもあり、計量カップを用いて計量する場合にも注意が必要です。

梨の摘果シーズン到来。開花後に霰(あられ)等が降った地域は、果実の傷を見るため果実がある程度大きくなってからの作業がお勧めです。


 今年は梨の開花後となる4月下旬に霰(あられ)が数度に渡り降り、せっかく結実した梨の幼果の多くに霰による傷がつきました。
 梨の摘果作業は、果実の形が判別できるようになって早期に実施することで養分のロスを最小限にすることが出来ます。
 しかし、霰による傷は非常に小さいため摘果作業を早期に行うと見落とす原因となります。
 傷跡は果実の成長に合わせて比例して大きくなるため、見落とすような小さな傷跡でも後になって大きな傷跡となります。