梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の収穫まで残り半月。果実は日に日に大きくなり待ち遠しい時期となりました。


 本年の梨の収穫は8月10日過ぎごろからの見込。
 実った果実は小ぶりながらも日々成長し、猛暑の影響が心配されますが着実に収穫を迎えようとしています。
 当園では早生新種の新水や愛甘水がないため、幸水と夏しずく。長寿が最初の収穫となります。

てきらい(摘蕾)とは、蕾の内に不要な花を摘み取り開花の養分を節約し、新芽の春先の成長を大きく促します。


 梨の花芽が伸びて蕾も膨ら出したことから摘蕾シーズンとなりました。
 摘蕾が効果的な時期は短いことから、果樹の本数が多い本業では、如何にスピーディー不要となる蕾(花芽)を摘み取るかが重要となります。
 特に明らかに不要な花芽となる枝の先端部分は、残る葉芽・花芽の成長に大きく影響する効果的な箇所であるため迅速に摘み取る作業が必要となります。

芽出しの肥料として高度化成を使用。最大限の肥効を発揮するため直にトラクターによる土壌撹拌を行いました。


 春になり果樹も目覚め、日々花芽・蕾が膨らんでいます。
 先日(2週間前)に散布した苦土石灰が土に馴染んだことから、高度化成肥料を散布しました。
 また、散布後には養分の気化によるロスを抑えるため、トラクターを用いた土壌撹拌を行いました。


芽が膨らみりんぽう期となったことから春の防除を開始しました。


 春となり葉芽、花芽が膨らむと本格的な春の防除が開始となりました。
 芽を覆う表皮はりんぽうと呼ばれ、ここは梨の大敵である黒星病菌の越冬箇所でもあります。
 このため、芽が膨らみりんぽうが外れる(りんぽう脱落期)は黒星病の防除にとってとても重要な時期となります。