梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

今年は異常気象により雪が少なく、果樹園作業がすすみますが、越冬する害虫や病気の影響が心配されます。

 2月となり例年は雪に覆われる果樹園。降雪量が多い時には、果樹棚に積もった雪下ろし作業。剪定をするために足元の除雪など、冬の作業は大変です。
 しかし、今年は積雪どころが降雪自体がない異常気象です。降雪がないことで果樹園の地面には雑草が茂ったままとなり、果樹園の1年のサイクルが大きく狂っています。

果樹園を覆った防鳥ネットの片付けが完了。度重なる台風により大きな痛みがありました。


 2019年の果樹園を防鳥網の片付けが完了しました。本年は2回の台風により、網が大きく飛ばされ無くなるということはなかったものの、強風により破れ。網の内部を通したロープが切れるなど、大きな痛みが発生しました。
 また、防風林に利用している杉の葉が多く網に絡まり、片付け作業に大きく手間取りました。

2019年梨の収穫が終了。2020年に向けた最初の防除となる秋季防除を開始しました。

 2019年の梨の収穫が終了。途中台風の被害を受けるなどいろいろありましたがそれでも無事終了することができました。
 収穫を終えて早速来年(2020年)に向けての防除作業を開始しました。秋季防除は、害虫や病原の越冬を防ぐことで来春の第一発生源を減らすことに大きな効果があります。

フルーツセイバーが梨の黒星病に高い防除効果 2018年薬剤感受性検定成績

 新規農薬のスクレアフロアブル、フルーツセイバー。
 薬剤耐性の問題の懸念されるDMI剤のスコア顆粒水和剤等の2018年の薬剤感受性検定成績が公表され、フルーツセイバーが想像以上に高い防除効果が示されました。
 4月からの早い時期に使用可能な薬剤として、フルーツセイバーを検討する価値が大きいことがわかります。