梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

カメムシ対策によりハダニ被害のリスクが増大。猛暑と天敵減少によるハダニの大発生に注意が必要です。

 2024年はカメムシ類が全国で大量発生。
 その対策としてカメムシに有効な殺虫剤による薬剤防除が多く行われています。
 このカメムシ対策に用いられる殺虫剤により、ハダニ類の天敵であるカブリダニ類などの土着天敵が減少。また、日々の高温・猛暑によりハダニ類の活動が活発となり、ハダニの大量発生の懸念が増大しています。

油かす肥料の使用時期となる梅雨になったため、果樹園に菜種油かす肥料を使用しました。

油かす肥料
 油かすは有機質肥料として果樹や畑にとって重要や肥料の一つです。
 油かすは使用後、土壌で微生物などの働きにより発酵・分解されることで効果が現れるため、使用後1週間後からその後1か月程度肥料効果を得ることが出来ます。
 梅雨時期の使用では、気温と水分により発酵・分解活発であり、同時に果樹も成長のため養分を必要とする時期であるため、効果的に肥料効果を得ることが出来ます。

カメムシ類のおすすめ農薬はテルスターやアルバリンの系統が残効性があり高い効果が期待できます。

カメムシ農薬の残効性
 2024年は全国でカメムシが多量発生。果樹栽培においても同様でカメムシ類の発生が多く、被害が心配されます。
 果樹園外から飛来するカメムシは、一度駆除しても次々と飛来するため多発年には残効性の有無が重要となります。
 また、一度飛来すると集合フェロモンを発して仲間を呼び寄せるため、飛来したことを見逃さずに早期防除が求められます。

キウイの開花が合わないため雌花が散りはじめ。雄花が数輪開花したことからなんとか授粉作業ができました。

花が咲くのが遅いキウイの雄花
 ゴールデンキウイの雌花は数日前より開花が始まり満開を迎えたころに気温が低下したため、雄花の開花に向けた動きが停滞。このため、本年のキウイは雄花と雌花の開花時期が例年以上に間が空きました。
 既に雌花が散り始めていますが昨日の高温の影響か本日ようやく数輪(5輪ほど)が開花しました。
 このため、雨が降る前に人工授粉を実施。雨に濡れると授粉しても結実への成功率は下がるでしょうが、なんとか授粉作業を行うことが出来ました。