梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

いちじくが旬を迎え食べごろです。収穫は順に色づくため長く楽しむことができます。


 本職の梨の繁忙期ですが、趣味栽培の果樹のイチジクが旬を迎えて順に色づき収穫時期となりました。
 趣味栽培のイチジクは1本しかないため、色づきが遅く収穫できる数は数日おきに数個程度です。しかし、多く実っていることから収穫は1か月程度続き長く楽しむことが出来ます。

スコア顆粒水和剤が黒星病に対する効果が低下したことから当果樹園での使用を終了。今後、同一成分を含むアクサーフロアブルに変更します。

 梨の難病である黒星病防除では、耐性菌の発達による既存の薬剤での防除効果が大きく低下し深刻な問題となっています。
 従来、特に大きな防除効果があったDMI剤である主成分ジフェノコナゾール水和剤のスコア顆粒水和剤における防除効果は深刻であり、地域差はあるものの当果樹園でも近年では明らかに効果が低下していました。
 このため、チオラム剤(チオノック・トレノックスフロアブル)やイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤(ベルクート水和剤・フロアブル)による混用により防除効果を維持していました。しかし、混用による運用にも限界を感じることからスコア顆粒水和剤の使用を終了することとしました。
 今後は、スコア顆粒水和剤の成分のフェノコナゾール水和剤とゼミウム(成分名:フルキサピロキサド)の2剤が混合されたアクサーフロアブルに変更します。

スプラサイド水和剤・乳剤が製造中止。代替品では有機リン剤などの選択肢があります。

カイガラムシ
 カイガラムシ類に特効薬として長く愛用されたスプラサイド水和剤・乳剤。メーカーが撤退後もJAが権利を取得して製造が続いていました。
 しかし、既にメーカの販売は終了し本年2023年10月をもって有効期限が切れて完全に終了となります。
 スプラサイドの代替品としては、エルサンやスミチオン等が効果が期待できます。