梨の難病である黒星病防除では、耐性菌の発達による既存の薬剤での防除効果が大きく低下し深刻な問題となっています。
従来、特に大きな防除効果があったDMI剤である主成分ジフェノコナゾール水和剤のスコア顆粒水和剤における防除効果は深刻であり、地域差はあるものの当果樹園でも近年では明らかに効果が低下していました。
このため、チオラム剤(チオノック・トレノックスフロアブル)やイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤(ベルクート水和剤・フロアブル)による混用により防除効果を維持していました。しかし、混用による運用にも限界を感じることからスコア顆粒水和剤の使用を終了することとしました。
今後は、スコア顆粒水和剤の成分のフェノコナゾール水和剤とゼミウム(成分名:フルキサピロキサド)の2剤が混合されたアクサーフロアブルに変更します。